昭和8年(1933年)3月3日午前2時30分

岩手県上閉伊郡釜石町の東方沖約200㎞を震源とした地震

気象庁の予測では地震の規模はM8.1

東北太平洋側では震度5の強い揺れはあったが

地震による直接の被害は少なかったが

地殻変動による大津波が襲来し

被害は甚大になったと記されています


 あれは昭和八年の旧の二月だね。旧正月終わってからだ。久慈から野田、普代をかけて宮古、釜石のあたりまで海岸沿いにやっていく計画だったんだな。
            ・・中省略・・
そのうちに三十分もしたら、なんだかウーンウーン、っておかしい音がしてきた。宿屋の親父が二階に走りあがって見にいった。そしたら沖のほうが雪の山に見えたって。
 さあ来た、逃げろ、って叫んだどごで、おらあと先もなくワラワラとぶっ走って逃げた。
なんも見えるもんでねえが、教えられた通り、竹やぶの中を竹につかまりつかまりしてのぼった。
 やっと煙草屋にたどりついた。「よく来たな、芸人さん、ここにいれば大丈夫だ。ここまではなんぼしても、水は来ないべ」
 煙草屋のガラスが水の音でブーンブーンって鳴ってゆれる。外は雷と風と一緒に来たような音だ。
その音でガラスが鳴っているんだ。
 さあ半鐘はガンガンなる。稲妻光るに霧かかる。話もなにもきこえない。ズーン、ドーン、ガラガラ、いや、なもかも。
 津波は五分か十分のところだ。水がスーッとひければまた凪で、なもかも音ひとつもあるもんでねえ。
                                津軽三味線 ひとり旅

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      竹山23歳の年でした








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